2021-04-11 砂 保健室から見た校庭は、なぜかいつも晴れている。 サッカーはいつも尽きないし、灰色の砂がちらちらと輝いては、眩しい。 ここはいつも涼しくて、すーっと鼻に消毒液の匂い。 誰もいないのに、僕がだけがここにある。 早朝の白けた世界がピコピコと鳴っている。 僕だけの日。 僕だけの白。 僕だけの日。 ここにいたいんだ。 こころがそこにあった。