ひとりでいきていけるよ
わたしのことばしか、わたしを救わない。
駅で立てなくなったとき、「『つらかったね』と言ってもらった」。
「もう、生きられません。
生きていくには、あまりにも傷ついた。
爪が伸びるみたいに。」と、詩のことばたちがわたしのなかだけで死んでくれた。
わたしのピンクが受け入れられなかったときも、「世界が怖いから、気分を着ないと死んでしまうのです。黒い時、そのまま受け入れるとき。黒をカラービニールシートで覆うとき。そういう風な毛布が必要なのです。恥ずかしくも。」と、あなたを肯定したいやさしさだけで雑誌を買う手を止めてくれた。
ぼやけた灰色の愛が死んでしまったと、わかったとき、それは彼のことばだった。シンプルなひとつに、わたしのことばは死んでしまった。
目からことばが流れることなく、脳に逆流して、びりびりと死んでいく。
だれもわたしを救えないね。