らぶぃね、なぐさめ。

らぶりーなお前らに、わたしのことばが響かないことを祈ります。愛していたよ。

ここ

整頓された宇宙を、何も無いと表現する。
静かな暗闇に、何を探す気にもならない。
君の住む惑星から見える果てしなさを愛したかったから。
ただノックをして、君の星を見せて、一緒に宇宙を散歩した。果てしないみたいな道は、引き返した方が楽だね。ここには道がないから。
自然消滅した恒星なんてないよと、無知。
いつだって真っ黒に死んでいく。
君の瞳だけ、茶色くて好き。

お話

いつまで続ければいいのだろう。
朝が美しくて、夜は静かで、雨さえ愛しているお前らの愛とやさしさのなかで、いつまでも歩いて行ける。
手を繋いで、
そのままでいいよ、愛しているから。
顔が見たいと夜を眺める余裕を飛び出して、きみを呼びたい。
ほんとうに、愛がそこにあるから。
ただ、あるから。

雨は、植物が育つから、美しいのですか。
子どもは無垢だから、無条件なのですか。
わたしはわたしだから、わたしなのですか。
愛は育み、恋は芽生えるのですか。
産まれ落とされる前から、既に転がっている愛の飴玉に、愛はそこにありますなんて言わなきゃならないのなら、畑を燃やして、雨を呼んで、恵みだと、
朝は美しくて、夜は静かでと、歌ってほしい。

歌えるのでしょうね。
乱雑な強い合唱を、土砂降りの日に歌ってください。
困った顔をしないで。
つまらない話は嫌いです。

留め

生まれ落ちたそのときから、湧き上がっては、溢れこぼれる愛が、

小さな体から濁流し、

川となって、

トイレに流れていく。

 

愛は油性なので、薄れることなく世界に流れ続ける。

海を渡り、遠い森の先住民にも。

雨となってはみんなを落胆させて来ました。

ごめんなさい。


話が合わないように、

オシャレの呪いを受けるように、

こっそり流した愛を見送る。
また雨となって、あなたを濡らすことはできません。

あなたは部屋にこもっているし、素敵な服を濡らしたくはないだろうから。

 

私の愛だけは、無償だと知らないでいてください。
雨は、木々を育てるから美しいのだと、

見誤った愛を紡いでください。
あなたに映らないものさえ、

あなたを通して愛している。

ひとりでいきていけるよ

 わたしのことばしか、わたしを救わない。  

駅で立てなくなったとき、「『つらかったね』と言ってもらった」。

「もう、生きられません。

生きていくには、あまりにも傷ついた。

爪が伸びるみたいに。」と、詩のことばたちがわたしのなかだけで死んでくれた。

わたしのピンクが受け入れられなかったときも、「世界が怖いから、気分を着ないと死んでしまうのです。黒い時、そのまま受け入れるとき。黒をカラービニールシートで覆うとき。そういう風な毛布が必要なのです。恥ずかしくも。」と、あなたを肯定したいやさしさだけで雑誌を買う手を止めてくれた。

 

 ぼやけた灰色の愛が死んでしまったと、わかったとき、それは彼のことばだった。シンプルなひとつに、わたしのことばは死んでしまった。

目からことばが流れることなく、脳に逆流して、びりびりと死んでいく。

 

だれもわたしを救えないね。